ごあいさつ
「この地球の大地−生命が営みを続けている土台となっている地盤−の中を科学の力で探る(=物理探査)。この技術を通じて地球の恵みを活かし、地球の怒りから守る。そして人類社会に貢献する。」
これが私共の願いであり、企業目標です。
地球は人類社会に恵を与えてきました。生命の源泉たる水資源・化石燃料資源・鉱物資源等、これらは人類社会発展の原動力となってきました。しかし、地下資源価格の高騰や枯渇性資源が持つ有限性への対策等、これらの恵み全てに赤信号が点滅し出しています。地下に眠る資源を探り出すこと、有用な環境調和型資源・エネルギー開発、利用に対して少しでも貢献したいと願っています。
一方で、地球は時に怒りを爆発させます。地震・火山噴火・斜面崩壊・洪水など。地球の営み(マントル対流など)がある限り、地震と火山噴火は必ずやってきます。以前から地震学者は「大地動乱の時代」に突入していると警告し続けていました。そうした中、兵庫県南部地震や中越地震、そして東日本大震災が起こり甚大な被害が出ました。東海地震あるいは東南海地震もスタンバイ状態で機を窺っています。そして内陸直下型地震は何時、何処で起こるか予測出来ない状態です。いつ地震が来ても対応できるように、地震災害予測をしておく、地震に強い構造物を建てる、既設の構造物は耐震補強する。その前提として、足場となっている大地(地盤)の特性をよく知っておくことが不可欠です。
人間の体内を検査する、このことと同じように地下を探査する。弾性波(音波)・電気・電磁波・放射線などを使って地下の全体像を可視化する、あるいは物性(強度など)を評価する。この技術を「物理探査法」と呼んでいます。弊社では40年間積み重ねた実績に基づいたノウハウと最新のハイテクノロジ−を用いた測定・解析技術を駆使して地下の情報を捉え、的確に評価します。そのことで土木建設・防災対策・環境保全・資源開発の基礎を担いたいと願っています。
「地球環境と調和した建設・資源開発」「自然災害から人命と財産を守る」といった大きな課題を真正面に掲げて、物理探査技術の応用と新技術の開発・研鑚(けんさん)に努めていく所存です。