漏水調査(ダムの劣化診断)
現在コンクリートダムは施工後50年を経過する物が多く、また過酷な自然環境に位置するものが多いことから、凍害等によるコンクリート表層劣化が多く見られます。又超流部及びゲート施設における摩耗、ひび割れ等の劣化が進行していることから、近年その補修・補強が求められています。
各種調査手法の概要
ダムの劣化診断としては以下の調査が実施されています。
変状調査
目視観察を行い、ひび割れ分布、変色、湧水、剥離・剥落等をスケッチ図として整理するとともに写真撮影を行います。
■目目視観察による変状展開 図1
※図をクリックすると拡大図が表示されます。
■目視観察による変状展開 図2
※図をクリックすると拡大図が表示されます。
打音調査
目視観察調査と平行して行い、テストハンマーの打撃を行い、その反発音からコンクリートの表面の状況及び劣化深さ等について判定します。
シュミットハンマー調査
コンクリート表面を打撃し、その反発度を測定します。この反発度を強度推定式に代入し、コンクリートの圧縮強度を推定します。
シュミットハンマー測定状況
超音波調査
コンクリート表面において超音波速度測定を行い、コンクリートの強度、劣化深さについて検査を行います。
超音波測定状況
コアボーリング
表層劣化状況及びコンクリート強度試験を行うためφ=100mmのコアボーリングを行う。
コアボーリング採取状況
コンクリートコア試験
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