ボアホールテレビ
ボアホールカメラ
【原 理】
センタライザー付きプローブに小型CCDカメラが内蔵されており、ボーリング孔壁の状況を連続撮影します。
ボーリング孔内に現れた節理や亀裂等の不連続面をコンピュータ上で360°展開画像として表示し、任意のサインカーブをフィッティングさせることで走向・傾斜を読み取ります。これらの不連続面は、層理面、亀裂、破砕帯などに分類し、亀裂についてはその開口度合いによってもさらに細分類できます。分類ごとにシュミットネットに表示し、それぞれの卓越傾斜方向、角度を抽出します。
【測定方法】
ウィンチケーブルに接続されたプローブを孔中に挿入し、調査対象区間のボーリング孔壁の状況を連続撮影します。孔壁画像はケーブルで測定器に伝送され、展開画像として表示されます。
■ボアホールカメラ 測定概要図
【特徴・適用限界】
プローブ内には3方向のフラックスゲート型磁気センサーと傾斜センサーが内蔵されており、プローブの回転に伴う方位を自動的に補正することができます。ただし、ケーシング内および直下50cm間は方位補正は不可能です。
可視光線による撮影のため、孔内水が濁っている場合は測定することができません。その場合は沈降剤を利用するなどして、孔内水の濁りを除去する必要があります。
【調査実施例】
■ボアホールカメラ 展開画像 |
■シュミットネット |
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※図をクリックすると拡大図が表示されます。 |
※図をクリックすると拡大図が表示されます。 |
ボアホールテレビューア
【原 理】
ボアホールテレビューアは、ボーリング孔にテレビカメラを内装したプローブを挿入し、連続的に撮影することで、孔内状況を目視する検層法です。
【測定方法】
撮影した映像はテレビ画面にリアルタイムで表示され、その画像を確認しながらゆっくりカメラを降下させます。通常は下向きに撮影しますが、異常個所ではカメラ部を回転・拡大撮影し、孔内状況の観察を行います。ケーシング管内では破損・スケールの付着・ストレーナー管の目詰まりの状況把握を、裸孔内では岩盤状況の観察・亀裂・破砕帯の確認などを行います。
■ボアホールカメラ 測定概要図
【特徴・適用限界】
テレビカメラプローブの性能上、ボーリング孔は深度1000m以内、孔径100mm以上、温度55℃以下であることが測定条件です。
なお、撮影した映像はビデオテープ又はDVD等に収録されるため、後で編集・再生が可能です。
■ボアホールテレビューア 測定概要図 |
■孔内カメラ |
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